黒澤史龍(DD2第 1 位)
今回のDD AKITAをやろうと思った一番の目的は、地元の若者特に中高生のアーティストを集めたかったからです。
そんな中で、今回高校3年生の黒澤史龍君の決勝進出はとても頼もしいところですし、
「人前で歌うのは人生で3度目」というDD2のステージでの堂々としたパフォーマンスは、「ひょっとしたら、いけるかも」という気持ちにさせてもらいました。
彼がお父さんの影響で尾崎豊を聴いて育ち、自分も尾崎豊を目指しているというプロフィールに関しても、
平成も終わろうとしているいま、何故尾崎なのか興味が尽きないところですが。
もう一つ興味を感じたのは、通っている学校が大曲農業高校太田分校という点です。
実は、もうひとり決勝に進んだ津軽三味線奏者佐々木泰世も大曲農業高校出身。
しかも2人とも部活が郷土芸能部なのです。
2年前、この郷土芸能部の生徒さん達に生放送の番組の中で演奏をしてもらいました。
その時も、プロでさえ緊張する生放送の演奏を堂々とこなした生徒さん達を見て、舌を巻いたのを覚えています。
物怖じしない、何も知らない、若さとは本当に武器になるんだなと思いました。
顧問の先生いわく「郷土芸能部は人気のある部活です、理由は誰もがステージに立って必ず出番があるからでしょうね」
つまり、スポーツ部だとレギュラーと補欠が存在するのに対して、全員に平等に出番がある部活というわけでした。
また、太田分校の教育方針も「全員が主人公」であるとも聞いています。
人数が少ない学校だからこそ一人一人の存在が大きい、これは非常に恵まれた環境なんだと気付きました。
現在、大仙市出身で活躍しているアーティストは大曲高校出身が多く、
その自由な気質がアーティストを生み出しやすいんだろうと、OBである僕自身が思っていたのですが、
これからはこの「大農の時代」が来るかもしれません。
少子高齢化というのは大人達が口にする深刻な問題。
しかし一方、少ない人数で大切に育てられた現代の若者達が、
自分が主人公という健全な自尊心を持ってこの世の中を担ってくれるとしたら、案外未来は明るいんじゃないかと思います。
奇しくも農業学校が秋田に希望の光をみせてくれた今年、彼が優勝することで「名門郷土芸能部」の名前が不動のものとなり。今後エンターテイメント界から注目されるのではないかと、僕は勝手に予想しているのですが、果たして!?
★福原尚虎(FMはなび)
ヨコハマ、東京でのDJ修行を経てラジオ、TVの仕事に携わる。
FMはなび開局をきっかけに、故郷である大仙市に戻り放送局長になる。
インディーズ番組やイベントに誰よりも多く関わって来た経験から、今年DD AKITAを立ち上げる。
★★★ DD AKITA 決勝ステージ(DD FINAL) ★★★
<日時> 2018年12月30日(日)15:00~18:00
<会場> イオンモール大曲花火の広場(大仙市和合字坪立177番地)
※観覧無料
<出演者>
①決勝ステージ
キャミソウルブラザーズ(DD1代表/ダンス)
黒澤史龍(DD2代表/弾き語り)
佐々木泰世(DD3代表/津軽三味線)
②下克上ステージ
※各予選2位のアーティスト達による敗者復活枠、勝ち上がった1組が決勝ステージ進出
nana(DD1代表/弾き語り)
鎌田萌花(DD2代表/カラオケ)
riverside(DD3代表/バンド)