19’TEENS' STREET CHALLENGE!!(2019.7.20)栄冠は君に輝く

2019年大仙市で高橋優「キャラバンミュージックフェス」が開催されることを記念して10代のアーティスト限定でストリートライヴコンテストが開かれました。

 なんと出場者は全員女性、秋田の音楽シーンを切り開くのは女子パワーで間違い無いでしょう。

 

 

ルールは持ち時間10分、高橋優の曲を1曲以上カバー、あとはジャンル、スタイル不問。そしてステージは無く、ヒカリオ広場の地面に簡単な音響設備だけという、完全ストリートライヴスタイル。判定は会場に集まった人たちの投票で決まります。

 

オープニングのくじ引きで出順を決め、その準備の時間のためにゲストのさいとういくみのミニライヴが組まれました。

 

10代では無いのものの活動開始1年の美郷在住さいとういくみの歌声は相当なインパクトを残し、これから始まるストリートライヴコンテストに大きな期待をもたらしました。

 

今後、さいとういくみの名前は大仙市エリアで沢山目にすることになるでしょう、そんなライヴでした。

そう!、全てはストリートから始まるのです、高橋優がそうであったように。

 

 

そしていよいよエントリーライヴのスタート、トップバッターは高校1年生のmayuka。

 

彼女はFMはなびのレギュラーDJとして中学校2年生の頃から活躍してましたが、ついにライヴデビュー。

FMはなびのボランティアDJ達がこぞって賞賛するDJスタイル同様、全く物怖じしない堂々としたライヴでした。

 

ラジオDJからミュージシャン転身、これは大仙市がラジオ王国となる貴重な一歩といえる瞬間です。

続いて登場したのは、普段はバンド活動をしている秋田市の大学生、鷲尾環(わしおたまき)。

カラオケで熱唱する彼女の激しい表現力に、観衆の目は釘付けに。
いよいよイベントがヒートアップしてきました。

 

大学の勉強が忙しく音楽活動はまだ本腰を入れられないという彼女、学業優先で頑張っていただきつつも、いつかバンドで姿を見せて欲しいと願います。

そして大会本命の登場。

DD AKITAでも決勝まで残り大活躍した萌花(もえか)、アーティストネームを本名鎌田萌花から萌花に改名し、いよいよ本格的な歌手活動に乗り出した彼女の、初の大曲ステージとなりました。

高校一年生にして、様ざまな舞台をこなしてきた盤石のパフォーマンス。

会場の子供からお年寄りまで大喜びのステージとなりました。

今更ながら凄すぎる、スーパー高校生がここにいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女子4名という小規模な大会になったこの日、最後の最後に波乱が起きました。

今回最も早くエントリーしてくれたNOAのライヴ。
大きく見えるギターと譜面を見ながら健気に歌う彼女に、人々は吸い込まれました。

 

「技術とか歌唱力とか、そんなのを超えた何かが彼女にはある」横で見ていたゲスト審査員の羅漢が唸りました。
ストリートとは何かが起きる場所なのです!

さあどうなる?

 

 

 

気になる投票結果発表の前に、ゲスト審査員羅漢のミニライヴ。

自分の音楽活動もスタートも路上ライヴだったという羅漢。

秋田のこれからを創り出す若い女子アーティストのライヴに大いに刺激を受けた羅漢のライヴは、いつに無く曲多め、MC多め(本人談)。
ヒカリオ広場にこれだけ魂をぶつけてくれたアーティストは他にいません。手前味噌ながらこの羅漢のゲスト出演は見事なキャスティングだったと言えます。

 

さあ、いよいよ結果発表。

ヒカリオ広場10代のバトルを制したのは、やはり萌花でした!
一人格が違っていた彼女の存在感が、順当に投票の結果に出たと言えます。

そして、羅漢から審査員特別賞はNOAに。

しかしここで打ち明けますと、投票差はほぼ皆1票しか違わない接戦でした。

ステージに上がった者は全てがそれだけで勝者、この言葉はこの日の4人の少女達に当てはまります。

「俺の音楽人生は負けばっかりだった、だからこの日の思いをこれからにつなげて欲しい」

あまりにも熱い審査員羅漢の言葉に涙ぐむ出演者も。
素晴らしいフィナーレを飾ることができました。

 

諸事情あって短い準備期間となり、開催が心配された今大会。でも、どうしてもやらなくてはいけない10代の大会、そう思ってこの日に臨み、その思いが全て報われた素晴らしい1日となりました。

 

同時開催の「わかじぇ市」の皆様にも心から感謝します。

若者の歌声を見守り、応援してくれる人たちが大仙市にはいるのです。

さらに、翌週の秋田さきがけ新聞の記事の大きさ関係者一同驚きました!、そして秋田民報さんもいつもありがとうございます。

地元の小さな放送局がこうして色々な方々に助けられながら、大きな事をこれからも起こしてまいります!


ヒカリオ広場のストリートライヴイベントは、次回は9月にまた違った内容で予定しています、乞うご期待!

 

 

 

文:FMはなび 福原尚虎

Photo by Kgoto 

 

DD PARTY「キャミトーーーク!!」(2019.2.23)        ひと足早くダイセンエンターテイメントの春到来!

※動画提供:秋田イベント告知公式サイト

DD DINAL (2018.12.30)                  ヒカリオ広場から花火の広場へ!ダイセンドリームが始動!!

 

 

 

20187月の予選開始から約半年に渡って展開してきたDAISEN DREAM for AKITA「ダイセンの夢」を実現するコンテストイベントは、多くのアーティストの活躍と、地元放送局関係者の応援と協力のもとで、遂に決勝ステージまで登り詰めました。

 

大晦日前日12月30日、会場となったイオンモール大曲は「駐車場探すのに一苦労」(スタッフ)となる程の大賑わい。
花火の広場は300人を超える大勢の観客の皆さんが取り囲みました。
今回の大会のポイントはこの大観衆。

いままで100人前後のヒカリオ広場会場で予選を行ってきたなかで、その倍以上の人々の前で、しかもただの観客ではなく、投票をする、言わば300人の審査員に囲まれたステージで、どれだけ自分の本領を発揮できるのか。
出場者の舞台度胸が試される、決勝ステージとなりました。


下克上枠エントリー①nana

まずは各予選第2位のアーティスト3組が競い合う「下克上枠」。当初は予定の無かったレギュレーションに、文字通り大逆転を狙って乗り込んで来たのはシンガーソングライターnana
7月DD1以来、夏の大曲の花火大会におけるFMはなび公開生放送出演や、南外クリスマスイベントからもオファーがあり、すっかり大仙づいてきたnana
このように
DD AKITA出場アーティストには予選出場の段階でも各方面から出演依頼がきており、文字通り「ダイセンドリーム」が実現した形です。

今大会唯一のオリジナル曲で挑んだ
nana、彼女の歌声はこれからも大仙で聴くことが出来るでしょう。    

下克上枠エントリー② 鎌田萌花

下克上枠2人目は中学校3年生の鎌田萌花。

受験真っ最中の出場に実行委員会はためらったものの、ご家族の理解と応援で出場が実現。
本人は「受験勉強の気分転換に楽しく歌いました」と涼しい顔、これが若者の強みかもしれません。


何百もいるお客様相手に「め組のひと」の振り付けを見事にやらせてしまったパワーには目を見張るものがありました。

下克上枠エントリー③riverside







下克上枠の最後に登場はコーラスユニットriverside
結成数ヶ月の彼らも、
DD3以降積極的にライヴ活動を重ね、「イオンモール対策」を積み上げてきました。

しかし過去に経験したことのない大観衆ステージは、若いバンドに容赦ない試練と貴重な経験を残したようです。


決勝ステージ①鎌田萌花

投票の結果、僅差で鎌田萌花が下克上枠を制し決勝進出。
投票結果発表と同時に鎌田萌花のエントリー1番目のステージとなりました。


「決勝進出も見据えて選んで来た」という選曲から、誰もが知るヒット曲を抜群の歌唱力と存在感で歌いきり、201915日放送FMはなび特別番組で「一人でも多くの人に、もう一度聴いてみたい、そう思ってもらえるように歌いました」と振り返る彼女の2度目ステージは、まさにDD AKITAの象徴と言えるものになりました。

決勝ステージ②キャミソウルブラザーズ

鎌田萌花感動のステージの余韻をかき消すように、遂に今大会最大の台風の目キャミソウルブラザーズが登場。

7月の
DD1以降、大仙界隈で大きな話題となったキャミソウル旋風がついにイオンモール大曲に上陸した瞬間です。


会場には何故か(!?)キャミソウル団扇を持った熱心なファン、あるいは前回予選の話題を知って集った、恐いもの見たさのお客様も加わって熱狂のステージ。

現在イオンモール大曲で上映中の話題作「ボヘミアンラプソディー」に続く大ヒットではないでしょうか(言い過ぎ?)。


圧巻はアンコールからのエスカレーターで登場シーン。早めに会場に着いた二人が、ひたすら花火の広場周辺を歩き回っていた(下調べ)理由が、この時明らかになったという恐るべしキャミ魂(ソウル)。    

決勝ステージ③黒澤史龍

決勝ステージ3組目は、高校3年生の黒澤史龍。中3の鎌田萌花に続く若い世代のステージ。しかしその堂々としたパフォーマンスはヒカリオ広場の時と変わらず、集った多く尾崎ファンの心を揺さぶるステージとなりました。

結論として言えるのは、大舞台で普段以上の力を発揮出来るのは、何も知らないという最大の武器を持つ若者である、ということでしょう。

大勢の前で「素直に歌えたので悔いはありません」と語る黒澤史龍の将来には十分期待が出来ます。

決勝ステージ④ 佐々木泰世

 

 

 

 

異ジャンルが次々登場したDD FINALの最後のステージは、これまた異色の大学生津軽三味線奏者、佐々木泰世。

ある意味「秋田らしい」とも言えます。静かに語る
MCの中に強烈な「三味線愛」が感じられる佐々木泰世は、この日も日本最古の民謡「こきりこ節」と異ジャンルの難曲「スペイン」を見事に弾きこなしました。

   

初代グランプリ キャミソウルブラザーズに決定

半年間のDD AKITAのステージをDJで飾ってくれたDJ yuusukeeDJパフォーマンスの間に、運命の投票集計。

そして、発表された初代グランプリの名前は「キャミソウルブラザーズ」でした。どっと沸く会場と慌てながらも喜ぶキャミソウルブラザーズ。


どの出場者も経験したことの無い大舞台で、皆が力を出し切ってパフォーマンスした中で、応援にかけつけた大勢のお客さんが選んだのは、ピンクのキャミソウル姿で全ての人をハッピーにしてくれる最高の2人になりました。


最後に、率先してボランティアでお手伝い下さいましたFMはなび番組出演者の皆様に心から感謝します。
また、この大会の意義を理解し応援して下さった新聞、雑誌、各社様。
そして感動を生み出す力を下さったイオンモール大曲様にとりわけ大きな感謝を申し上げます。


「ぱっと咲いてぱっと散る」花火の街(大曲)で開かれた初のライヴ・コンテストは、予想以上の感動と笑顔の中で締めくくられました。
この瞬間から本家花火に負けない、新しい時代の大仙のエンターテイメントが音を立てて動き始めたと思います。
キャミソウルブラザーズの今後の活躍をどうか注目して下さい。
そして、他の出場アーティストのこれからも見守っていきましょう。    


DD3 (2018.10.27)  非情のルールを制した決め手は愛!?

























第3回予選(DD3)は、波乱が波乱を呼んだ大会となってしまいました。

 

当初予定していた出場4組の枠が、キャンセルが相次ぎ最終的には3組となることに。

イベントとしては3ステージだけではさすがに寂しい。

しかし、手が足りないからと言って、事情の飲み込めてない急造のチャレンジャーをあしらえても他の出演者に失礼。

 

苦渋の決断の末、3組で争う予選となったDD3。

イベントの知名度の浅さと、やはり「夢を目指す」アーティストが都市に比べ圧倒的に少ない現実を痛感させられました。

 

 

 

 

 

なんとか開催日を迎えた当日、更に波乱は続き、

台風直撃の為、ヒカリオ広場から近所のライヴハウスクロスロードに会場変更となってしまう事態に。

 

しかしこれは、ある出演者には有利に働いたかもしれません。

集客を考えたらオープンスペースのヒカリオ広場が最良ですが、パフォーマンスを考えたら音響設備が整ったライヴハウスのステージがベスト。

 
3組中1組しか勝ち上がれない無情のステージは、真剣勝負に最適なライヴハウスを舞台に繰り広げられたのです。

 

 

 

 

 

 

 

 


3組全員で5名の出演者。

ある者にとっては通い慣れたライヴハウスでリハーサルを済ませ、恒例の出演順くじ引き。

 

 

 

 

 

 

 

 


外の雨は強くなったり弱まったり。

意地悪な天候のせいで、お客さんは大きく減ると思いきや、

会場は満席となり、予想外の大入りに関係者一同胸が熱くなりました。

 

夢を後押ししたい人々は、この街に沢山いるのです。



トップパッターは、結成数週間(?)

ボーカルユニットのriverside(リヴァーサイド)。


ユニット名がついたのもつい最近ですが、メンバーは幼馴染みと同級生の3人編成。

全員がボーカルを取るコーラスユニットと思いきや、しっかりとギター演奏もあるバンド。


このような形にとらわれない編成が、今後のトレンドかもしれません。

 

非常に個性的で心に残る唄声。1曲勝負のriversideのステージは、これから続くDD AKITAの未来を感じさせるのに十分なものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回、DD AKITAに最も遠方から「参戦」のラッパーHumanStar。

県北の能代市から乗込んできました。


「自分の未来を切り開く場所が、大仙だと信じてきました」という熱いMC。


ちょっと「やんちゃ」な歌詞とパフォーマンスは、頼もしいばかりにHip Hopの王道。

DAISEN DREAMとは彼の為に作った言葉なのです。










ちなみに、能代と大仙の架け橋にもなりたい、という出場動機のHumanStarでしたが、彼の仲間が数名が応援に能代から駆けつけてくれました。

これはもう、こちらからも能代に行かなくてはいけません!

 

 

新しいミッションがDD AKITAに生まれた瞬間でもあります。

 

 


トリのクジを引いたのは、今大会の中で最も大仙市らしいパフォーマンス。

津軽三味線奏者の佐々木泰世が登場。


代名詞といえる「津軽じょんがら」と、日本最古の民謡「こきりこ節」を弾きこなしてみせたかと思えば、なんと、某コンビニエンスストアの玄関チャイムを三味線アレンジ、即興演奏を披露するなど、クロスオーバーな音楽性を発揮。


聞けば大曲農業高校郷土芸の部出身。

 

いまや民謡の名門と言える郷土芸能部から、新たなスターの誕生です。

あっという間の3ステージが終わり、運命の投票タイム。

3組の目の前に、予選突破の席は1つだけ。

そんな非情のルールの中、結果は津軽三味線奏者佐々木泰世が1位に輝き、年末のイオンモール大曲進出を決めました。

 









 

 

 

 

ライヴハウスで演奏は生まれて初めてで、誰よりも緊張していたという佐々木泰世。

そうは見えない落ち着いたステージ展開が、安心感となって多くの人に届いたのでしょうか。

最後に「将来どんなアーティストになりたいか」という質問に対して、

「よくわからない。でもはっきりしているのは、自分は一生三味線を弾いていくと思う。自分が三味線を弾かなくなるのは、人生が終わるか、怪我で手が使えなくなるとき」と、さらっと答えた佐々木泰世。

この19歳の青年の純粋な「三味線愛」が、民謡王国大仙市の我々のDNAに響いたのかもしれません。




厳しさと感動、うっすらと見えてきたDAISEN DREAM(大仙でみる夢)の輝き。

灼熱の夏の1回目予選から、あっという間に季節は冬を迎えようとしている今、

 

どこよりも熱い決勝のステージが、もうそこまでやって来ました!









DD2 (2018.9.29)  曇天に光、若い夢が加速する瞬間

台風上陸が心配された9月29日、当イベントDD AKITAは本来の目標に向って激しくスピードを上げて前進することが出来きました。


なんと出演アーティストが20歳と10代のみ。


夢を見るのは若者だけの特権ではない、というのは大前提。

しかし、秋田の未来を創り上げる若者達が一堂に介し、夢に向って技を競い合う場所が実現したということは、イベントとしても、いや秋田の歴史が大きく前進したと言ってもオーバーじゃないでしょう。

更に、白熱する若者対決を制したのは、ステージ出演が人生3回目という高校3年生黒澤史龍というのが、何が起きるかわからないライヴコンテストの面白さ、そして時代は猛スピードで動くという証明になりました。

 


午後1時。会場入りする出演者の顔は皆緊張に包まれていました。しかし不安よりもこれから始まるステージへの期待が勝るポジティブな緊張感。

 くじ引きで順番を決定、トップバッターはステージほぼ初心者の黒澤史龍、もう思いっきりやるしか無い!。

 

 

 




地元の大曲農業高校太田分校3年生の黒澤史龍は、人前で歌ったのが昨年の文化祭。

そしてDD2のステージだとあまりに心配だろうと、近隣のライヴハウス「クロスロード」の飛び入りライヴに出してもらった経緯があります。

というわけで、都合今回が人生3回目のステージ。



尾崎豊さんのような歌手になりたい、そんな彼が歌うのは勿論「僕が僕であるために」。

ソフトなタッチの歌声は、間違いなくヒカリオ広場の聴衆を包み込みました。

たどたどしいながらもギターもしっかり弾けて。何よりも自分の唄う歌をしっかりと信用している。

 

こうなるとキャリア年齢は関係ない、これはいけるのではないか?プログラム1番ながらにしてそう感じました。


2番手はロックバンドnoxic(ノキシック)

秋田市から来たメンバー全員20歳の彼らも屋外ライヴは初体験、おまけに県南のステージも初。

 

アウェイな展開になると思いきや、そこはバンドサウンドの素晴らしさ。

出演者も若ければオーディエンスも若い今回の大会では、一番の盛り上がりを見せる瞬間となりました。

 

逆境にこそ一番強いジャンル、ロックンロールの魅力を改めて教わるステージ!。

 

 


「大仙の皆さん、今後出演バンド足りないとき是非呼んで下さい!」と叫ぶ彼、大仙のライヴ・イベント関係者が何人もいた会場でなんと嬉しいリクエスト。間違いなくオファーは殺到するでしょう。


3番目は中学3年生、鎌田萌花。

秋田市から来ましたが、実はヒカリオはホームのようなもの。何故ならFMはなび人気番組「D PRESS NIGHT」(Dナイト)のレギュラーアシスタントとして数ヶ月活躍していたのです。

しかも昨年は、横手かまくらFMの女性ソロボーカルオーディションでグランプリを獲得しています。

今大会最年少にして最高の実績を誇る彼女。
歌う前は中学生だったその姿が歌うたびにその存在感が増し加えられたのには驚かされました。

「め組のひと」をカラオケで唄い振り付けあり、ヒカリオ広場みんなで「メッ」のポーズ!これは凄い‥。

 


最後の登場はラッパーのR-versal(リバーサル)。

この日のステージの中で、最も会場にアプローチが繰り返された場面でした。
つまり彼は歌を上演するのではなく「対話」を求めにヒカリオにやって来た、これが最も積極的な音楽スタイル、ヒップホップの正しい姿なのでしょう。

政治、宗教、思想、さまざまなテーマをヒップホップは正面から斬り込みます。
大学1年生、R-versalのリリック(歌詞)は、彼にしか見えないこの秋田の本当の景色、本当の姿だったと思います。

 

本当の事を告げられると人はおののく、最後のステージでヒカリオ広場は大きく揺さぶられました。



前回同様、DJ yuusukeeのDJプレイを楽しんだ後は集計結果発表。


1位を獲得し予選通過12月30日イオンモール大曲に進むのは黒澤史龍に決定。

駆けつけた学校の友達の歓声が上がります。


ちなみに、DD AKITAの投票ルールは組織票が生まれにくい仕掛けです。

仲間を会場に呼ぶのは大事な事、集客努力を怠っては夢は実現しません。

その上での実力対決で勝ったのだから、文句なしの1位突破でした。

 

「10代が多いから、学祭っぽいのりかなと正直舐めてたけど、いざ始まるとレベル高くて焦ったな〜」と語るDJ yuusukeの言葉通り、非常に見応えのある第2回予選となりました。

 





ところで、会場には次回第3回目予選にエントリーするアーティストが何人か様子を見に来ていました。

しかもひとりは能代から来ていたのです。

第3回大会はもう始まっています。1位の黒澤史龍の目はもう12月30日に向いています。

若さとは「加速」であって、若い夢は加速する。曇り空のヒカリオに若い夢が激しく光りを放ち続けた1日でした。

 

最後に、今回も沢山の方々の応援と協力でイベントを作ることができました。

特に、FMはなび番組出演者の皆さん、そして周辺各ライヴハウスの方々には非常に助けて頂きました。

 

改めて感謝を申し上げ、イベント成功で御恩に応えたいと思います。ありがとうございます!

   
   
   


 


DD1  (2018.7.21)  異次元対決の鍵はエンターテイメント

2018年7月21日(土)、晴天の大曲ヒカリオ広場で、ダンス、合唱、弾き語り、HIP HOPレゲエが競い合うと言う、どこでもやった事の無いコンテスト。芸術性や技術ではなく、会場に集まったお客さんが「もう一度見たい」と思うかどうかで人気投票をした結果、1位を獲得し決勝ステージ進出を決めたのは、爆笑ダンスパフォーマンスで会場を沸かせた、キャミソウルブラザーズでした。

接戦だった票争いの勝負を決めたのは、やはりエンターテイメントの一言に尽きたと思います。
楽しませながら、気持ちを伝える、ここに創意工夫することで、ただの余興がエンターテイメントに昇華するのだと、4組のステージは感じさせてくれました。

 

 

 

当日を振り返りましょう。

 

 

たまたまでしたが、午前中から地元の若手農業家たちによる「わかじぇファーマーズ」の皆さんの直売イベントがありました。農業の世界から地域を変えていきたい、そんな若者達と同じ会場でDD AKITAの第1回目が始まったのは、嬉しい運命のスタートでした。

昼過ぎ、会場に集まると同時に、すぐ打ち解け合ってくれた出演者の皆さん。

この時点でイベントの成功を感じることが出来た瞬間です。

 

リハを終え、出番順は公平を期す為にくじ引きで決めたのですが、「ボク達だけは1番目にならない方が良いと思います」と笑いを誘ったキャミソウルブラザーズが、まさかの1番クジ!

初っぱなから波乱の幕開け、しかしそれが絶妙のプログラムと結果的になりました。

 

 

3時のスタート時間と共に、秋田県南リプレゼントDJズのDJ yuusukee(from南外)のDJプレイがスタート。

クラブシーンから外に向かって行く彼のポップなDJプレイは、イベントの心強い味方です。

 

そして、FMはなび根田朋子DJによるルール説明の後、最初のパフォーマー、キャミソウルブラザーズが登場。

 

 

炎天下を更に熱くする、暑苦しいマッチョなダンスに、会場は興奮と爆笑の渦が巻き起こり、もはやボルテージは一気に頂点に。DD AKITAの一番最初で、ヒーローが誕生した瞬間でした。

やり辛かろうと思われた、2番手のあきた姫神合唱倶楽部。6人編成の4部構成アカペラコーラス。

 

 

ところが、澄み渡るコーラスで感動させておいて、CMソングをアカペラで歌い上げしかも地元秋田を意識したアレンジで、会場を「おおっ」と沸かせるなど、なかなかどうして、キャミソウルブラザーズとのエンタメ対決を十分に演じてくれました。

 

 

 

前半は、磨き上げた技術でエンターテイメントを追求した2組に対し、後半は自分たちの熱き思いを、音楽に託した2組の登場。

 

「若者がいないって言われてる秋田を、俺たちがあげて行くんだ」

「今日この日は、秋田の中で大曲が一番アツいです」

 

精一杯叫ぶ、Nooi&RAMBOのステージを、普段はヒップホップやクラブと無関係な大人達も、しみじみと見つめ拍手を贈りました。

 

 

屋外イベントは初体験というNooi&RAMBO、時間の無いギリギリで出演を申し出てくれた彼らには、文字通りDAISEN、いや秋田の夢を託したいと思います。




波乱のステージの最後を締めたのは、弾き語りシンガーnana。

 

もともと秋田の路上ライヴ出身だけあって、瞬間にヒカリオ広場を自分のステージにしてしまう存在感。

 

ラストの曲を歌う前の一言、「私達はまだ始まったばかり」という彼女の言葉は、このイベントそのもの全てを表してくれました。

 

 

 

 

 

 

ぞくぞくと集まった投票を集計した結果、予選第1回目のトップはキャミソウルブラザーズと発表され、沸き上がる会場。

汗だくで二度目のアンコールステージを披露してくれた2人に、他の出演者からも惜しみない拍手が送られました。

 

「沢山の皆さんの笑顔を見ることができて、嬉しかったです」

 

と語るキャミソウル小林の受賞コメントが、彼らの勝因を自ら言い当てていたと思います。

アップされた動画には「いいね」の嵐。

 

今年下半期は、大仙にキャミソウル旋風が起こりそうです!?


暑い中、アーティスト達の夢を見守ってくれた会場の皆様には、心より感謝申し上げます。
次回、予選第2回目「DD2」は9月29日(土)。既に中高生のエントリーが届いており、文字通りこの街の夢を託す若者達の登場です。

 

走り出したDAISEN DREAMを応援よろしくお願い致します!